この症状は何の始まり?中年医師のウェブ手帳

気になるその症状で何が考えられ、どうしたらいいかの覚え書き。専門は産婦人科・内科・アレルギー科です。

飛蚊症治る?白い壁を走る蜘蛛にルテインやサプリ効くのか?

      2015/09/04

 

飛蚊症は、視野の中に小さな虫のような影が見える状態を指します。

40歳過ぎの人の4人に1人、50歳過ぎれば2人に1人は飛蚊症を自覚できるようです。

つまり、

基本的には加齢による現象なのですが、治るのでしょうか?

 

意外にも、探してみれば治る、治ったという情報も散見されます。

では、飛蚊症が治るとすればどういう方法なのでしょうか?

そのメカニズムは?

 

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飛蚊症の原因は加齢による硝子体変性だから病気ではない

 

飛蚊症に初めて気づくタイミングは人それぞれです。

私の場合はお風呂に入っているときでした。

湯船につかってゆったりしていたら、白い壁に小さなクモが走るのが見えました。

 

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いいえ、クモのように見えたのが飛蚊症だったのです。

白い壁を、特に焦点を合わさずにぼんやり見ているときに気が付きました。

視野の中心にそれはなかったので、比較的広い視野をぼんやりとみることで初めて気が付いたのです。

 

このように、飛蚊症の初発症状の時には、白くて明るい背景に黒い小さな影が浮かんでいるのに気が付くことが多いようです。

見える影の形が小さな糸くずのようであったり、蚊のようであったり、小さなアシダカグモのようであったり、人それぞれです。

原因は、基本的には硝子体変性によるものです。

 

目の中は、硝子体というゼリーのようなもので満たされています。

これはコラーゲン繊維が網の目のように張り巡らされた中に、ヒアルロン酸を主成分とする高分子の物質が埋まってできています。

このヒアルロン酸は長くはもたないものの、絶えず新しく作られて補充されるのですが、その産生量が加齢と主に落ちていき、とけるスピードが速まっていきます。

このため、古いヒアルロン酸は溶けてなくなります。

 

これ、皮膚でも同じことです。

皮膚の張りがなくなる原因の一つがヒアルロン酸の産生量が減ることにありますが、同じことが目の中でも起こっているのですね。

皮膚はヒアルロン酸を注射するという方法もありますが、目はそういうわけにもいきません。

 

病気ではない、加齢による現象です。

 

 

飛蚊症がルテインやサプリで治ったという人もいるけれども

 

飛蚊症は、上に書いたように加齢に伴うヒアルロン酸産生量低下が主な原因です。

ヒアルロン酸が減り、水溶化することでそれを支えていたコラーゲン繊維がよれたり固まったりします。

これが光の透過を遮ることで、影を作るのが飛蚊症の正体になります。

 

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コラーゲン繊維は硝子体の大事な骨組ですから、基本的には、取り除くわけにはいきません。

したがって、飛蚊症を治すには、硝子体のヒアルロン酸産生量を回復させることがもっとも望まれることです。

ここに期待されているのがルテインやルイボスティーの内服というわけです。

 

私は治療経験がないのですが、伝聞の範囲では、効果があったという人もいるようです。ただし、どちらの物質にも、硝子体のヒアルロン酸成分の産生を改善するというエビデンスがあるわけではありません。

試してみて悪いとは思いませんが、それで治ると期待しすぎないで臨んだ方がいいかなと私は思います。

 

仮に試してみるとしたら、怪しくない、しっかりした会社の製品を選んでくださいね。

保険診療で買える薬に比べれば高いように感じたとしても、サプリメントのような商品は規制が甘いだけにピンからキリまであります。

海外からネットで買える安い製品が実は偽物、ということも偶にはありますから、しっかりとした販売元を選んでください。

 

 

飛蚊症が治るとしたらどんな方法?改善する食事方法とかある?

 

さて、ルテインやルイボスティーにエビデンスがないとして、ほかに飛蚊症を治す方法があるのか、ですが。

基本的には、基礎疾患を改善することが重要だと思っています。

それも、2型糖尿病や高血圧、脂肪肝などの生活習慣病の改善です。

 

上に上げたような生活習慣病の時には、慢性炎症状態といわれる、前炎症状態のサイトカインが脂肪組織で産生され、それが様々な病態を引き起こしていると考えられています。

この状況が何を生み出すかというと、血管硬化と、それに引き続く加齢の促進なのです。

 

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これは全身の毛細血管の機能を損ないます。

目を取り巻く血管も同じことで、特に毛細血管からの栄養補給が重要である網膜組織の恒常性の維持に影響します。

難しく書きましたが、ようするに、中年のメタボは加齢を促進して、それが飛蚊症にも影響しうるということです。

 

ということはつまり、メタボを改善して、高血糖状態や高血圧状態を解消すれば、飛蚊症の進行を止められる可能性は高くなります。

ポッコリ突き出たお腹の内臓脂肪を減らすことが最も望ましいということですね。

これには、いろいろ意見はありますが、私個人としてのおすすめは

 

  • 糖質制限と、一日30分程度の適度な有酸素運動
  • 糖質摂取するならカロリー制限と、毎日一時間以上の有酸素運動と筋トレ

 

この二つのどちらかの実践による減量です。

 

私自身は、糖質制限で痩せて、血圧も血糖も正常化、さらに、飛蚊症の症状も改善しました。

単なる偶然かもしれませんし、みなさんに保証するわけではありません。

だとしてもメタボを改善することはあなた自身の健康のためにとても大事なことです、上のどちらの方法でもいいので、痩せることを応援します。

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