この症状は何の始まり?中年医師のウェブ手帳

気になるその症状で何が考えられ、どうしたらいいかの覚え書き。専門は産婦人科・内科・アレルギー科です。

鼻づまりをツボ押しで解消するのは風邪に悪い?花粉症なら?

   

 

鼻づまりは、瞬間的にというか短時間であれば解消できるツボがあります。

迎香、清明、鼻通といった鼻の周囲のツボについての説明と

それでしのいでいてよい病気、病院に行くべき病気の区別について

 

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鼻水・鼻づまりに効く鼻の横のツボ群とその押し方

 

鼻づまりや鼻水を解消するツボについてまず紹介します。

 

わかりやすいところで、迎香(げいこう)があります。

これは小鼻の横(要するに鼻の穴の両わき)のへこんだ部分です。

ここを指の腹で左右同時にやさしく押さえます。

押さえる前に、指先が冷たくないか確認して、冷たいようならこするなどして温めてからツボをおしてください。

 

次にわかりやすいツボとして晴明(せいめい)があります。

これは目がしらと鼻の骨の間のくぼんだところ、少しだけ突起が出ている部分の少しだけ外側のくぼみ気味の部分です。

ここも両手の人差し指の腹で優しくジワリと押さえてください。

眠気を解消するのにも効果的です。

 

三つ目は鼻通(びつう)というツボです。

これは最初の迎香の少しだけ上、指1本分上がるか上がらないかというあたりです。

ここはおさえるというよりは、迎香から晴明へと指を移動させるときについでに撫でるので良いです。

 

つまり、迎香と晴明を行ったり来たりして撫でるように押さえることで、鼻づまりを解消するツボを三つとも刺激することができます。

一時的ですが、スーッと鼻が通る人が多いはずです。

 

 

鼻の横のツボが鼻づまりを解消するメカニズム

 

どうして鼻の横のツボを押さえると鼻づまりが解消するのか?

それは、鼻の粘膜の働きを刺激している神経を刺激することができるからです。

 

上に紹介した迎香や晴明のある場所、鼻通のある場所には

脳神経系の顔面神経と三叉神経の分枝が分布しています。

 

それぞれの神経系の分布図をWikipediaから頂いてきました。

450px-Cranial_nerve_VII.svgこちらは顔面神経の走行です。

鼻の横のツボに到達しているのがわかりますね。

 

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こちらは三叉神経の上顎肢がピンク色の場所に分布しているのを示しています。

ツボと重なるのがわかると思います。

 

これらの神経は脳から直接出る神経系であり、顔の表面の運動や感覚をつかさどる大事な神経なのですが、同時に鼻や耳や目などの知覚系器官のコントロールも行っています。

これらの神経の顔の表面の分枝を抑えて刺激することで、刺激が上につながり、鼻や目や耳の機能を刺激することもできるのです。

迎香などのツボの刺激で、とりあえず鼻粘膜の血流が良くなり、鼻の通りがよくなります。

 

なんで顔に出ている神経の末梢を刺激すると、それとは別の場所の末梢に刺激が伝わるのか?

詳細は難しいので省きます(笑)、興味がある人はぜひ、医学系の大学や専門学校で勉強してみてください。

 

 

鼻づまりは風邪のサインかも 睡眠と湿度と温度管理を

 

鼻づまりはなぜ起こるのか?

風邪の引き初めに起こる症状の一つであることは皆さんご存じのとおりです。

 

ライノウイルスなどの一般的な風邪ウイルスは鼻粘膜に感染することが多く、これは粘膜上皮を破壊します。

それを感知した免疫系が感染して死滅した上皮を排出するために鼻水の分泌を促すのですが、死滅した粘膜や、攻撃に出てきた白血球が塊になって詰まってしまうことで流しきれずに鼻づまりになります。

比較的、風邪の終盤で出てくる症状ですね。

 

この時期に鼻の通りをよくしてやり、死滅した細胞などの汚れを取り除いてやることはよいことなので、ツボを刺激するのは効果的です。

しかし同時に、鼻の通りがよくなった時に冷たく乾燥した空気がたくさん通ることで、傷んだ鼻粘膜に強い刺激が入ってしまうことがあります。

これは風邪からの鼻粘膜の回復には逆効果なので、部屋の湿度と温度を高めに保つことを何よりも優先してください。

 

 

鼻づまりは秋の花粉症のサインかも 風邪との違いを判断する

 

鼻づまりを起こす風邪は秋口から年末年始ぐらいまでにかけて多くなります。

これは前の年に流行った風邪ウイルスとは別のウイルスがそのころによく流行するからです。

上に書いたように、鼻粘膜上皮がやられる率が高いのです。

 

しかし、10月から11月にかけては風邪ではなくて、花粉症で鼻づまりや鼻水が起こることがあります。

これは春のスギ花粉症やヒノキ花粉症ではなくて、草系の花粉や一部の樹木の花粉などによって引き起こされやすいものです。

水っぽい鼻水がメインで、黄色いものが出ない、鼻粘膜や鼻の奥の痛みがない場合、風邪ではなくて花粉症を疑ってください。

 

この場合は、鼻のツボを押してもほんとに一時的にしか効きませんから、

アレグラなどの抗ヒスタミン剤を使用することを考えてくださいね。

もちろん、マスクやゴーグルなどをして花粉を吸わないようにするのが第一の防御策ですけど。

 

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