この症状は何の始まり?中年医師のウェブ手帳

気になるその症状で何が考えられ、どうしたらいいかの覚え書き。専門は産婦人科・内科・アレルギー科です。

耳に砂が入った 海水浴場では取れなかったのを自宅で取る方法

   

 

海水浴に行って、海の水と一緒に耳に砂が入るのはよくあることですよね。

耳の水を出すことができれば一緒に砂も出てくれることが多いのですが

たまに、砂と塩水が入ったまま出てこないことがあります。

 

ずっと耳の聞こえが悪くて、なんだかガサガサ言って。

もう帰る時間だよって家まで帰ってきたのですが、

週末で耳鼻科も開いてないし、どうしたらいいのかな?

 

そういうときに耳鼻科に行かずに自宅で安全に耳の砂を取る方法です。

 

 

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耳に入った砂を取るには水を入れてまた出してやるのがベスト

 

耳に砂が入って取れないでガサガサいう場合、耳の一番奥の深いところに砂や、砂を含んだ海水が溜まっています。

 

これは耳の穴と鼓膜の関係を示した解剖図です。

Ear-anatomy
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AEar-anatomy.png

 

耳に砂や水が入って取れない場合、

外耳道の一番奥の鼓膜(上の図の4番)が斜めになっている部分と外耳道の隙間の細いところに入って取れなくなっていることが多いのです。

ここには耳かきや綿棒は簡単には入らないし、使うべきではありません。

 

この場合、使うのは水です。

水が入ってる耳の側を上に向けて顔を横にして、

耳からスポイトで2滴ほどのきれいな水(水道水でOK)を垂らして耳の穴の中に入れます。

 

スポイトは薬局やコンビニで売っています。

800px-Pipetti
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3APipetti.jpg

 

スポイトが手元にない場合、もしかして、生理食塩水の目薬がありませんか?

(コンタクトをしている人だとけっこう持っていたりしますよね。)

それを綺麗な水として使うのでもよいです。

 

垂らした水が奥まで届くとひんやりした感じと、耳に水が入った感じがわかります。

そしたら耳の穴の入り口にティッシュをあてて、今度は反対側の耳を上にするように首を反対に傾けます。

 

すると、耳に入れた水が一気に出てきます。

その時に、奥に入り込んだ塩水や、一緒に入った砂もざばっと出てきます。

 

1回で取れなければもう1回やってみてください。

2回やってみて、それでも取れなければ、あきらめて耳鼻科に行って診てもらいましょう。

 

 

 

耳の奥が痛い、熱がある、中耳炎だったという場合は水を入れちゃダメ

 

上に紹介した方法は、外耳道や鼓膜に炎症や外傷がない場合にできることです。

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もしも鼓膜や外耳道に大きな傷があったり、炎症を起こしている場合には、それを悪化させる可能性があるので水を入れることはやめてください。

 

砂が入った感じだけでなく、別の症状、

 

ずきずき痛みがある、

熱くなっている、

熱が出ている、

耳の穴から黄色い汁が垂れる、

ついこないだまで中耳炎で薬を飲んでいた。

 

なんてことがある場合は水を入れるのはNGです。

必ず、耳鼻科で見てもらいましょう。

 

特にいやなのは、砂だと思ったら小さな虫やプランクトンが入っていた場合です。

800px-Eusirus_holmi
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AEusirus_holmi.jpg

 

ほとんどの場合、耳の穴に入ったらすぐに死んでしまうのですが、まれにしぶとく生きていて必至でもがいていることがあります。

そういう場合は奥に傷がついているので、その適切な治療が必要です。

 

治療と言っても、水で綺麗に洗えていたらそれで大丈夫なのですが、

傷がどのぐらいの深さなのか、虫の足のような異物がまだ残っていないかなどの確認をしてもらう方が安全ですから。

 

 

 

耳に入った砂を取るのに絶対使っちゃいけないのは綿棒や耳かき

 

耳に砂が入った場合、あるいは、砂が入ったかもしれないけどともかく海水が耳の奥に入って取れない場合。

昭和の時代であればよくやっていたのが、ティッシュを丸めてこよりのようにしてそーっと耳の穴の深いところまで入れて、水分を吸わせるというもの

これで水分はうまく取れることがあります。

 

でも、砂が一緒に入っていたり、少々時間がたった海水の場合、砂粒や塩の結晶が残ってがさがさとしばらくうるさくて困ることがあります。

できれば、水分だけでなくて砂も取りたいですよね、塩っ気も残したくない。

 

では、綿棒で砂をくっつけて取り出せるんじゃないかって思うかもですけど

耳に砂が入った時に綿棒を突っ込むのはNGです。

 

耳の奥の方は細くなって曲がっているので、綿棒は手前の砂やごみを奥に突っ込むだけになることが多いのです。

また、砂を押しやることで耳の穴を傷つける可能性もあります。

 

耳に入った砂を取るのに綿棒や耳かきだけは使っちゃダメです。

 

 

海で耳に入った砂を取る方法のまとめ

 

綿棒や耳かきは、砂を奥に押し込んで傷を増やす可能性があるので禁忌です。

基本的には、水道水を2滴ほど耳の穴に入れて、奥の方に残っている水分や砂をその水と一緒にして、傾けて一気に出します。

2滴の水で洗い流す、という感覚です。

 

でも、痛みや熱があるときには、水で洗うのはやめて、耳鼻科で処置してもらってください。

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